花綴り

早春を彩る葉と実

新しい年を迎える時に飾る緑の葉と紅い実。

緑はなんと言っても「松」が代表格ですね。冬の間も緑の葉を茂らせ、瑞祥の木として古来より大切にされています。

 

紅い実は、南天、千両、万両が良く使われます。

南天は、難を転ずるにかけておめでたい吉祥の木として、また魔除け厄除けの縁起ものとして愛されています。ただ、お茶席には向かないのでご注意下さいね。

千両、万両は、緑の葉と紅い実をつけてコントラストが美しく、その名前が縁起良いのでお飾りに用いられます。千両は、葉の上にややオレンジがかった実を付け、万両は、紅い実を葉の下に付けます。
どちらもあまり日当たりが良いと実がなりにくいようで、自宅の万両も玄関と裏玄関の白梅の木の下にひっそり生えています。
例年はその中からお正月用に少し伐って飾りますが、今年はプレゼントして頂いたお正月花に千両が入っていたので、伐らずに済んで、喜んでいるようです。

 

千両はセンリョウ科、
万両、百両(カラタチバナ)、
十両(ヤブコウジ)はヤブコウジ科で、
一両(アリドオシ)はアカネ科。

万両、千両、百両、十両、一両は、
その実がつく量に応じて付けられたと
言われています。

『冬来りなば』 (部分)

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