花綴り

シュウメイギク

漢字で書くと「秋明菊」となります。
京都の貴船地方に多かったため、「貴船菊(キブネギク)という別名も持っています。
また、場所によっては、「越前菊」「加賀菊」と呼ばれることもあるようです。

菊と付いていますが、菊の仲間ではなく、キンポウゲ科アネモネ属の多年草で、ヨーロッパでは「ジャパニーズ・アネモネ」、漢名は「秋牡丹」で、牡丹に匹敵する
秋の花ということで名付けられました。
このように世界中でいろいろな名前で親しまれ、人気のある花なのです。

この花弁そのものに見えるところは、実は萼片で、一重咲きの卵形のものもあれば、細くて八重咲きで20枚くらい付いているものもあります。
色は、白、ピンク、濃いピンク、紫がかったもの、濃淡が付いているものがあり、どの花も上品で凛としています。

冬になると、枯れたように見えますが、地下では根っこがどんどん伸びて行き、また次の年には元気に葉花をつけるようになりますので、枯れてしまったと思って処分しないで下さいね。
あまり熱心に手入れをしなくても咲いてくれますし、どんどん増えていくので、秋が楽しみになる花です。

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