
ヨーロッパ原産のフサザキスイセン(房咲き水仙)が中国を経て薬草として日本に入って来ました。
 それが野生化したものをニホンズイセン(日本水仙)と呼ぶようになりました。
 今ではお正月に欠かせないお花となっていますが、生け花、お茶席に飾る花としても大変重要なお花です。

花が少ない雪の降るような頃に咲くので、和名は「雪中花」。素敵な響きですよね。
 花瓶などに生けて部屋へ置くと、香りが部屋中に広がって嬉しくなります。
 平たく細長い葉っぱに、白い花弁の中央に鮮やかな黄色の副花冠が可愛くて、5輪から8輪ほどがまとまって咲きます。
 ヒガンバナ科スイセン属の球根で、毎年忘れずに咲いてくれます。
 花弁は明るい方に向かって咲きますので、どちらから花を見たいかということを決めて植えることが必要で、南側に植える時は、後ろに日除けとなるものがあると、北側に向いて咲いてくれるのだそうです。お試し下さい。

この作品は、「花壇へようこそ」シリーズの1点。
 ラッパ水仙と日本水仙の足元にムスカリが咲いていて、額入れすると額外寸90センチ幅となるこのシリーズの中でも、いつかは刺したい大きな作品として最も人気があります。

こちらは、一気に大きなものは制作できないという方にお勧めの作品です。
 壁掛けはもちろんですが、棚や床の間にもちょっと置けるような手頃な大きさで、地色を濃くすることで白い花が浮き立ち、気品高く見えて、安定的な人気です。
同じサイズの「ラッパ水仙」とミニ額シリーズの2点と一緒に並べて飾りました。
 花の香りまで感じるようだと好評です。
