花綴り

キンモクセイ

東側の生垣のキンモクセイが一斉に咲き出して道行く人に香りを届けています。

夕方いつもわいわいがやがや話しながら帰る子供たちが、「あ、いい匂い」と口々に言って立ち止まり「これは何の花?」と聞いてきました。「キンモクセイって言うのよ」と教えると、次の日は「キンモクセイっていい匂いね~」と話しかけてきました。
それからの数日、立ち止まっては観察しているようで、よく陽の当たる上方の花から咲くので、初めは見上げていましたが、子供の視線の高さのつぼみも開いてきて、真近で見ることができて嬉しそう。
女の子達が枝をそっと引っ張って花の匂いを楽しんでいるのが微笑ましいです。

漢字では「金木犀」で、このオレンジ系木犀(モクセイ)を「丹桂」ともいい、その香りとともに日本で最も知られている木犀です。
木犀は他に、白い「銀木犀(ギンモクセイ)」、淡い黄色の「薄黄木犀(ウスギモクセイ)」があり、それぞれ「銀桂」「金桂」といいます。

普段は、生垣としてしか見ていないけれど、オレンジ色の小さな小さな花が群れて咲いて香りでアピールし始めると急に愛しくなります。
そして、つぼみが開くに連れて強くなるこの香りのプレゼントから、本格的な秋の到来を思います。

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