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花綴り 7月

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ビヨウヤナギとキンシバイ (2010年7月2日)

初夏から黄色い花を咲かせる2種類のお花をご紹介します。
ビヨウヤナギとキンシバイ。
ちょっと似ていて間違いやすいのは、同じオトギリソウ科オトギリソウ属だからでしょうか。

  ビヨウヤナギは、漢字で書くと、
「美容柳」又は「未央柳」。
葉っぱが細目で柳に似ているからだそうです。
花びらの根元が少し細くなっていて
上を向いて開き、
たくさんの細く長いおしべが上に伸びる様は、
本当に繊細で美しいと思います。

花綴り
花綴り


鮮やかな黄色が、初夏の緑の中で陽を浴びると
金色に見えて一際目立っているから、
小さな木でも主役級。
雨に濡れると、おしべが少し重そうに
小さな水玉を湛えて、
一層キラキラ輝いて主張しているようで、
花の前で足を止めて見入ってしまいます。
夏の季語としても使われます。

J-24 『びようやなぎ』

キンシバイは、「金糸梅」と書きます。
字から連想できるように、花弁が梅の花のように5弁で
丸っこい形をしていて、前を向いて開きます。
おしべは、名の通り金糸のようで、
花弁と同じく5束に分かれています。
葉っぱは、丸っぽい卵型です。 梅に似ていると言っても、
お花の大きさは直径5センチくらいとかなり大きめで、
少しだけビヨウヤナギより濃い黄色のような気がします。
花びらが厚めなのか、雨の中でもしっかりと花を開いて、
自慢のおしべを披露してくれます。
初夏から秋にかけて比較的長く咲くようですから、
1本植えてみようかなぁ〜 と考えているところです。
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ヒマワリ (2010年7月9日)
夏の代表的な花として
3本の指に入ると思われるヒマワリ。
大きなものだと背丈を上回り、
それを利用した「ヒマワリの迷路」などもありますね。
背の高いヒマワリだと、お花も大きくて立派ですから、
ゴッホの「ひまわり」のように、
大きな花瓶にど〜んと生けるのが華やかで素敵!
一方で、最近は、花が小さくて花束にして飾ったり、
鉢やプランターでチョンと置けるようなサイズのも
多種出てきています。
また、色の違うものや八重咲きもあり、
ヒマワリの楽しみ方はますます増えていますね。
花綴り
花綴り

ヒマワリの花というのは、
黄色い花びらに見える部分を「舌状花」、
中心の黄褐色の花芯に見える部分が「筒状花」、
その全体を合わせて「頭花」と呼びます。
花芯のような筒状花は、最初は寝ていて、
時間が経ってくると、だんだんと立ってきます。
立ってくると先っぽに極小の花が咲いてきます。
それが多く咲いてくると、
舌状花がパラパラと散り始めます。
ヒマワリは、筒状花が咲いていないものを選ぶと
長期間咲き続けてくれると思います。

刺繍する時、筒状花の部分を
フレンチナッツステッチで表現するようにしています。
その一つ一つが花だと思うと、
繰り返し繰り返しするステッチも、
丁寧に楽しみながらできます。
お花(頭花)が出来上がったら、
是非、額に入れて、夏を感じて下さいね。

漢字では、「向日葵」と表記されるのが一般的のようです。
「太陽の花」と形容されることもあり、
鮮やかな花色が世界中で愛されています。

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B−216 『ひまわり』
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ホオズキ (2010年7月16日)

各地で行われるほおずき市。東京浅草寺の「四万六千日とほおずき市」が特に有名でしょうか。
今年も賑やかに開催されたとニュースで見ました。
「四万六千日(しまんろくせんにち)」は、7月10日の観音菩薩の縁日のことです。

花綴り この日にお参りすると四万六千日お参りしたのと同じ功徳があるのだそうです。
古くは、千日分の功徳があるということで、
「千日参り」と呼ばれていましたが、
江戸時代享保の頃から「四万六千日」と
呼ばれるようになったと言われています。
四万六千という数の由来は、諸説あるようですが
ハッキリしたことは不明だそうです。
御利益の大きい四万六千日(7月10日の縁日)にお盆の草飾りや仏壇に飾るための
ほおずきを売る市がたてられ、
夏の風物詩として永く親しまれています。

 


30年ほど前に、浅草に住んでいる友人に
案内してもらった時に買ったほおずきの鉢。
夏らしいね、などと家族で話しながら、
蚊取り線香のにおいのする縁側に座って
鉢を見ていたのを懐かしく思い出します。
祖父母から実で笛(?)を作って鳴らすことを
教えてもらいました。
母は、さらさらっとスケッチをしていました。
この作品は、それから生まれたものです。
花綴り
B−916 『ほおずき』

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完成作品 『ほおずきとカーネーション』

 

ほおずきは、日本の植物・・・と思いませんか?
私は、そのように思い込んでいたので、
イギリスに行った時に
庭園に植えられているのを見てびっくり!
カナダでもドライフラワーで
たくさん吊るされていました。
外国で見るほおずきは、新鮮な感じを受けました。
母も、パリの花屋さんで
売られているのを見た際に驚いたらしく、
その時に描いたスケッチから生まれたのが,
この作品。
ほおずきの赤い実を覆っているのは、がくが大きく伸びて変化したもの。
花が終わった後に、がくが実を包むように伸びてくるらしいです。
実ばかりクローズアップされますが、淡い黄色がかった白い小さな花が咲くのです。
ご存知でしたか? ナス科の植物です。
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ムクゲ (2010年7月23日)

花綴り


裏庭に白いムクゲの木があります。
5年前に虫がついて根元から伐ってしまって
悲しい思いをしましたが、
次の年、小さめな丈でしたが、
同じように花を咲かせてくれて、
とても丈夫な木なのだと実感しました。
その後、木はグングン大きくなり、
また以前のように、毎年白い花をたくさん
咲かせてくれるようになりました。
今年も照りつける暑い夏の陽射しの中で
爽やかに咲いています。

ムクゲは一花が一日しか咲きません。
しかも午前中に美しく開いて、
夕方にはしぼんでしまいます。
毎日毎日、新しい花を咲かせて、
夏中、楽しませてくれます。
固いつぼみの時は、緑色で、
開いた花からは想像し難い小さなものです。
つぼみが少しずつ大きくなって、
白い花弁が見えてくると、
いつ咲くのかなぁと期待しますが、
とても繊細な花なので、
咲く前に地面に落ちたりすることもしばしば。
一日というか半日しか開かないのですから、
咲いてくれると、嬉しくなります。

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ムクゲは、漢字で「木槿」と書きます。
一日しか咲かない儚い花を喩えて、
「槿花一朝の夢(きんかいっちょうのゆめ)」
「槿花一日の栄(きんかいちじつのえい)」があります。
花綴り

 

今残っている木は、真っ白なムクゲですが、
かつてはもう1本、
花びらの根元に赤が入っているものがありました。
「底紅(そこべに)」と言うそうで、季語になっています。
この作品が、その木の花をモデルにしたものです。

B-321 『むくげ』
ムクゲは、別名に「ハチス」「キバチス」というのがありますが、
「木の蓮(はちす)」から来ているようです。アオイ科フヨウ属。

 

今日の撮影の時、花の周りには、
蜂がたくさんいて、
花芯(花柱)に留まっていました。
私がカメラを向けて近付いても
驚く様子もなく(?)、
そのまましがみついていました。
花綴り 花綴り
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フヨウ(2010年7月30日)

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フヨウも、ムクゲと同じアオイ科フヨウ属で、
同じように一日だけ咲く一日花です。
それぞれの花は一日しか咲きませんが、
次々に花が開くので、
夏中ずっと咲いている印象を持つ方も
多いらしいです。

ムクゲとフヨウの花は似ていますが、
簡単に見分ける方法があります。ポイントは花芯。
ムクゲは、花粉袋が花芯(花柱)の上から下まで
全体に付き、花柱から先まで真っ直ぐ伸びています。
7月23日の蜂がしがみついている花芯(花柱)を
見て頂くとわかりやすいと思います。
フヨウは、花粉袋が花芯(花柱)の中央部分に付いていてチョット太め、花柱の先が曲がっています。
象の鼻のようです。

花綴り
花綴り
N-46 『芙蓉』 (部分)

 

フヨウは漢字で「芙蓉」と書きます。
ハスの花の古名と区別するために
「木芙蓉」とすることもあります。
この「芙蓉」というのは、美しいという形容に使われます。
例えば、「芙蓉の顔(ふようのかんばせ)」
「芙蓉の眦(ふようのまなじり)」
「芙蓉峰(ふようほう)」があります。
前の二つは、そのまま、美しい顔、美しい目元を指し、
「芙蓉峰」は美しい富士山のことです。
これらの形容に使われる「芙蓉」とは、
「ハスの花」ではなく、
「フヨウの花」とする説の方が多いとのことです。

古くから夏を代表する花として親しまれ、日本画の題材としても多く描かれています。
個人的には、速水御舟の「芙蓉」がすぐに思い浮かびます。
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アガパンサス (2011年7月4日)
  梅雨から夏にかけて、爽やかな青色の小さな花をたくさんつけるアガパンサス。
ご近所に咲いたら教えて下さいとお願いして、撮影させて頂きました。
 

花綴り

 

光沢のある細長い葉と、小花を放射状に次々に咲かせていくこの花は、チョッピリ君子蘭に似ているから、和名を「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」と言いますが、君子蘭とは全く違う種類ですし、その呼び名を使われることも現在はほとんどないと思われます。
ユリ科アガパンサス属の総称で、花が開くタイプと、閉じた感じでやや下向きに咲く種類があります。別名は「アフリカンリリー」。

 

日本には、明治の頃に入って来て、
洋風なイメージにもかかわらず、
生け花にも使われていたと知った時は、
意外な感じがしました。
モダンな花材ですよね。
ギリシャ語の「アガペ(愛)」と「アンサス(花)」を合わせてアガパンサス、
「愛の花」・・・本当に素敵な名前ですね。

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花綴り

 

イギリスでは比較的簡単に栽培できるとして人気です。
ロンドンのリージェント・パークにもたくさん植えられていて、
花の姿が清々しいと、図案に取り入れました。
紫、青紫、白などがありますが、
こちらが最もポピュラーと思っています。

『リージェント・パーク 薔薇満開』(部分)

 

可愛らしい花とすっきり伸びた茎を
丁寧にサテンステッチで刺し、
そして特徴ある葉っぱを、
アウトラインステッチで埋めていくと、
本当に魅力的な作品が出来上がります。

暑い夏にブルー系の花を見ていると、
少し涼しい気がしませんか?



         N−12『アガパンサス』
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アンスリウム (2011年7月9日)
 

花綴り

 

ハート型で、造花のような光沢のあるアンスリウム。
花は、黄色く突き出している芯のように見える肉穂花序(にくすいかじょ)で、ハート型の部分は仏炎苞(ぶつえんほう)です。
サトイモ科アンスリウム属の多年草で、赤や緑、ピンク、白などがあります。

 

アンスリウムとは、ギリシャ語で「花」と「尻尾」という意味で、英語では「テール・フラワー」。どちらもニョキッとしている花から命名されています。
和名は、苞を見立てて「紅団扇」。日本に入ってきたのは明治に入ってからです。

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花綴り

 

この図案は、30年ほど前に描かれたもので、
私はどのお花もそれまで馴染みがなかったもので、
強烈なインパクトがありました。
当時としては、非常に大きな作品でしたので、
刺繍糸は太めの5番糸でザックリと刺して、
熱帯の花の強さと個性を引き出すようにしました。
30年という月日が経っても、
とてもお洒落で素敵な図案だと人気があります。


N−60 『熱帯の花』

 

こちらは、ヴェルツブルグの中央市場の花市に行った時のスケッチから生まれた図案です。
写真は、図案用の水彩画ですが、刺繍すると華やかで心楽しい作品に仕上がります。
ここでもアンスリウムは存在感ありますね。

     L−24 『ベルツブルグ 花市』

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黄色の薔薇 (2011年7月17日)
 

黄色の薔薇の入った花束を頂戴しました。
薔薇は、花の中の女王様とも言える、
どなたでもご存知のお花ですね。

 

花綴り

 

花綴り

 

1867年にフランスの育種家が人工的に掛け合わせ四季咲きの大輪の薔薇「ラ・フランス」を作りました。新しい花姿「ハイブリッド・ティーローズ」という新しいグループの始まりです。これ以降、作り出された薔薇を「モダン・ローズ」として、それまでの薔薇「オールド・ローズ」と区別されるようになりました。
私達が、現在、薔薇と思い描く花の形は、ほとんどが「モダン・ローズ」と思われます。
一季咲きと四季咲きがありますが、主に「オールド・ローズ」は一季咲きで「モダン・ローズ」は四季咲きが多いです。

   薔薇の作品は、どのお色の図案でも飾り勝手が良いので人気があります。
季節を問わず飾れるお花であること、そして黄色の場合は金運を呼ぶ色ということで、
お玄関に飾ることを目的として刺繍される方が多いようです。

 

花綴り

 

黄色の薔薇で一番お奨めはこの作品。
大輪とつぼみがバランス良く入っていて
明るい雰囲気が気に入っています。
壁にかけても棚において飾っても
パワーをくれる一品だと自負しております。


H−60 『薔薇四題 T』

 

こちらは、かすみそうと組み合わせたブーケ風。
紺地の布色が花を浮き立たせてくれるので、
存在感タップリ。難しい花形であるにもかかわらず
刺繍しやすいのが特徴です。
35年前に描かれて以来ずっと安定した人気を
保っている図案です。



              J−4 『バラと霞草(黄)』

 

花綴り

 

花綴り

 

1日講習会でも1年を通して人気の作品。
刺繍する順番さえきちんと理解すれば、
初心者の方でも上手く仕上がる自慢の図案です。
こちらの作品は、薔薇の色をお好きな色に
変更することができます。
ピンクや赤、白、オレンジも可愛いです。  

Q−53 『薔薇一枝』

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トウモロコシ (2011年7月24日)
 

花綴り

 

どうしても外せない夏野菜であるトウモロコシ、
世界中で栽培され、言わずと知れた世界三大穀物の一つで、子供から大人まで多くの方に愛されています。
茹でても焼いても揚げても美味しくて
(最近は、生食用もあるようです)、
ポップコーンなどのお菓子、コーンスターチや
食用サラダオイル、家畜の餌から、
注目のバイオエタノール等など、用途もいろいろ、
万能選手です。

 

植物ですから、実がなるということは花が咲くということ、ではどんな花なのかと言いますと、こちらになります。
とうもろこし畑で撮らせて頂きました。
てっぺんが雄花で、 房状の糸が雌花で、実は頂上ではなくて茎の途中につきます。

 

花綴り

  花綴り

1982年に文化出版局から刊行された、花刺繍シリーズ5「野菜・果物の花」に
とうもろこしの作品が掲載されています。
  花綴り  

この本が出た時、花を中心とした刺繍の中では珍しい図案だと思っていましたが、なるほど実もなっているけれども花も咲いているのだと感心したことを覚えています。
ちょっぴり風変わりな図案ということで、大ヒットはありませんけれども、目に留めた方は可愛い、面白いと、手掛けて下さいます。

B−522 『とうもろこし』

   日本には、ポルトガル人によって持ち込まれ、玉蜀黍(とうもろこし)と書きます。
他に、南蛮黍(なんばんきび)、唐黍(とうきび)という呼び名もあります。

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ネムノキ (2011年7月31日)
  夏の夕方、美しく咲くネムノキ。花の部分と思しきピンクと白の糸状のものは雄しべで
細く長くふさふさした感じが素敵ですね。成長すると10mくらいの高さになるので、
庭植えにはむいていないと思われます。花が開くと葉っぱが閉じ始めて、
花がしぼむと葉が起きて開きます。
 

花綴り

 

子供の頃、山へドライブに連れて行ってもらうと、
夏の濃いグリーンの木々の中に、ぼわ〜っと薄紅色の花が浮かぶように咲いているのが気になって、母から「あれはネムノキよ」と教えられました。
車でパァ〜っと通り過ぎてしまうので良く見られないことをとても残念に思っていました。
そして、自生しているのをしっかり見る機会があったのは成人してからだったような気がします。森林の中に咲いていると妖精が羽を開いているようで印象的です。

 

名前の由来は、夜になると羽状の葉っぱが閉じて合わさっている状態が、まるで寝ているようなので「眠りの木(ネムリノキ)」が変化して「ネムノキ」。
漢字では「合歓木」と書きます。葉が閉じると寄り添った二人のように見えることから「合歓」、共に寄り添う幸せという素敵なネーミングです。
英語では花の方に重点が置かれて「シルク・フラワー」と呼ばれています。

 

花綴り

  花綴り  

シンガポールに住んでいた時、大きなネムノキがあって、4階の窓から花を眺めていると涼しげな感じがしました。この作品は、それを思い出させてくれます。
花(雄しべ)は針足の長い1本どりのアウトラインステッチとストレートステッチで繊細に仕上げて下さい。

マメ科の落葉高木。花が終わると、大きな鞘がぶら下がり、マメ科と納得できます。


B−770 『合歓木』
 
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