花綴り

永福町の桜便り 2011⑤ 『散りつつ』

暖かな春の陽射しの中、本当に美しく花びらを散らしています。
路上に降り積もる落ちたばかりの花びらは、綺麗な淡いピンク色。時間が経つと水分が抜けて茶色くなるので、この美しい散り具合は短い期間なのです。掃き掃除をしなくてはならないのですが、僅かな期間だからと自分に言い訳しながら、白く散っている花びらを楽しませて頂こうと思っています。

垣根の根元に毎年咲く「にら水仙」。手折ると、本当ににらとおなじような匂いがします。
とても強い花なので、放っておくとどんどん増えて、庭中白い花でいっぱいになります。

こちらは正式名称かどうかわかりませんが「紫花大根」。 植えた覚えはないし、毎年、花が終わると抜いてしまうのでなくなってしまう可能性が高いのに、根が強いのか、忘れずに咲いてくれます。
にら水仙も紫花大根も主役にはなれないかもしれませんが、毎年、桜を盛り立ててくれる大事な庭の花です。

桜は、青葉が元気に出てきています。
咲いている花と青葉のグリーンが美しい色合いを生み出して、この時期だけの姿を見せてくれます。
これから、白っぽい花が少なくなるに連れ、緑が増えて濃くなって行くのね、と見上げています。

一覧に戻る
© 2019 株式会社植木紅匠