花綴り

南と東に1本ずつある自宅の白梅が、ようやく満開になりました。
先に咲き始めた南の木は、かなり小さく伐り詰めていたので思ったほど花がつかず、少々残念な感じでしたが、東の木はたくさんの蕾をつけていたので期待しておりました。
今週、戻った寒気の中にあっても元気に凛と咲いてくれました。

梅は、白梅の方が早く(紀元前)日本に伝わり、紅梅は後からで平安時代に入ってきました。
紅白揃うことで、更に多くのファンの心をつかんだのではないでしょうか。
松竹と並んで、おめでたい木とされ、俳句や絵の題材、工芸品の図案など多くのモティーフとして使われている点からもわかります。

菅原道真公が梅をお好きだったことにちなんで、天満宮には梅が植えられているところが多く、花が咲き始める頃は、お願いにお参りする方と観梅に訪れる方で賑わっています。
ほんのり漂う香りも素敵ですね。

M-48 『梅』

以前は、庭の中央に大きな紅梅も植えられていて、花が咲くと紅白両方の枝を伐って大きな甕に生けていました。そのときのイメージで描かれた図案です。黒地に刺すと、赤も白も映えて力強くて、男性にも大人気の作品です。

L-61 『紅白梅』

同じ題材でも、ベージュ地になりますと、非常に柔らかな明るい
イメージになります。
梅は、寒さの中にも春の訪れを感じる花ですね。

 

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