花綴り

ポピー

たくさんのポピーの花束を頂きました。
頂戴した時は固いつぼみでしたが、花瓶に生けて明るい場所に飾ると、数輪が2~3時間で咲き始めました。
それから2週間経過しますが、順番に咲いてお部屋を明るくしてくれます。
華奢なように見えますが、なかなかどうしてとても元気で丈夫です。

丸いつぼみに長い茎。びっしりと短い毛に覆われています。
つぼみの時は下向きになっているものが多いのですが、咲いてしまうと上向きになります。

つぼみは、まず真ん中から二つに割れて、丸いつぼみを被っていた皮(?)を花びらにつけたまま、どんどん開きます。十分開いてくるとつぼみのカバー(皮)は下に落ちます。 茎は、細いのに硬くて、くねくねしているものは水が上がらないのではないかという心配をよそに、くねくねのまましっかりとつぼみを支え、ほとんど間違いなく咲いてくれます。薄紙のようなクシャクシャっとした花びらが愛らしいですね。

花芯は、とてもしっかりしためしべがあって、周りには数え切れないほど多くのおしべが生えています。このおしべ、咲き始めは束のように固まっていますが、数日経つと1本ずつがわかるくらいに1本1本に広がって、花粉が落ち始めます。
この花粉がテーブルなどに落ちると真っ黄色になります。水の取替えなど花瓶を動かす時は、花粉が洋服や床に落ちないように、またテーブルクロスや花瓶敷きなどに落ちたものは、そっとはたき落としてからお洗濯しないといけません。

お花も命を繋いでいくために切花になってもがんばっているのが健気です。
できる種は非常に小さいので、小さいもののたとえとして「けしつぶのような」という
形容が生まれたのがわかりますね。

B-652『罌粟づくし』

けし、ひなげし、おにげしなどを総称してポピーとしていて、他に虞美人草という別名もあります。
怪しい薬ができるものとは違いますので、安心して色とりどりのポピーを飾ってみて下さいね。

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