花綴り

ホタルブクロ

子供が蛍を捕まえて下向きに咲いている釣鐘状の花に入れて持ち帰ったことが
名前の由来とされています。
「蛍は上へ飛んで逃げようとするから花から出られないんだよ」と祖父が笑って話してくれましたが、本当かどうか?
でも、花の中にほんのりした光があったらと想像すると、夏の夕暮れの中ほんわりと白く見える花が幻想的でしょう。

花が下向きなのは、雨露から花を守っているからで、そういえば、梅雨の頃が一番綺麗に咲いていますね。
キキョウ科ホタルブクロ属の多年草で、庭や野山でピンクや淡い紫、白などの花を咲かせます。
英名は「カンパニュラ・パンクタータ」で、ホタルブクロ属で小さな斑点があるという意味です。

B‐410 『ほたるぶくろ』

これは、1本の図案でありながら特徴が良く表されていて、お好きな方が多い作品です。
今までに頂いたご感想で嬉しかったのは、「毎年、初夏のお客様の時やお茶席に飾ると、必ず褒めて頂けて、刺繍のお話になるのですよ」と、「暑くなってくると生花はお手入れをマメにしてもなかなか長持ちしないけれど、刺繍のお花はお手入れなしで枯れないので重宝なの」というものです。

H‐20 『ほたるぶくろの原 Ⅵ』

こちらの作品は、「ほたるぶくろの原」という6枚シリーズの1点。
小さいながらも山のお花の世界を切り取った素敵な図案で、フウロとギボシとの組み合わせは、シリーズの中で一番明るく可愛いと思っています。

 

 

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