この作品は、デフォルメした図案で、 少ないステッチで出来ますので、 初心者の方にもオススメです。 親しみやすいヒャクニチソウとハナトラノオ。 白い額に入れて飾れば、 小さいのに華やかで明るい作品です。 G−9 『百日草』
キボウシはアジア原産で、夕方につぼんでしまう一日花です。 ユリ科の植物で、少し湿り気のあるようなところでグングン育ち、可愛い筒状の薄紫の花を咲かせます。 結構いろいろなところに植えられているのですが、花が目立たないのか見過ごされることが多いようです。
つぼみが、手すりや橋の欄干などの柱の頭に付けられる頂のとがったねぎの花のような飾り、擬宝珠(ぎぼし・ぎぼうしゅ)に似ていることから、命名されました。 イギリスでは、いろいろな形や色があるという理由で、花よりも葉っぱの方が人気でガーデニングによく使われます。
この作品は、第1カリキュラムで 35年以上使っている図案で、 これを制作する頃には かなり上達しているので 楽しく刺繍できるようです。 残念ながら、ここでもギボウシが主役・・・ というわけではありませんね。 今度、ギボウシがメインの図案を 描いてみましょうか。 I−6 『霧ヶ峰 V』
夏の終りから冬まで次々に花を咲かせる シコンノボタン。漢字では「紫紺野牡丹」。 紫紺の牡丹(シコン・ノ・ボタン)ではなく、 紫紺野牡丹(シコン・ノボタン)。 発音を間違えると紫紺色の牡丹と なってしまうので、お話しする時は 気をつけています。
ブラジル原産の花で、しべが長くてクネクネ している様子が蜘蛛の足のようだということで 「ブラジリアン・スパイダー・フラワー」。 ビロードのような鮮やかな青紫の花は、 1日花ですが、比較的丈夫で花つきもよく、 次々に大輪を咲かせて、花の少ない秋から 冬の庭を彩ってくれます。
この図案は、ある刺繍雑誌の表紙を飾った 6種類の花の一つです。 他に比べて地味に見えるのではないかと 思っていましたが、その反響は大きくて、 驚くとともにとても嬉しく思った作品です。 秋は、実のものや落葉をテーマにすることが 多いからか、花を飾りたいという方々の希望に ピタッとはまったようでした。
男性ファンの多い、洋間にも和室にも 飾りやすい作品です。 J−26 『のぼたん』
漢字では「金木犀」で、このオレンジ系木犀 (モクセイ)を「丹桂」ともいい、その香りとともに 日本で最も知られている木犀です。 木犀は他に、白い「銀木犀(ギンモクセイ)」、 淡い黄色の「薄黄木犀(ウスギモクセイ)」があり、 それぞれ「銀桂」「金桂」といいます。 普段は、生垣としてしか見ていないけれど、 オレンジ色の小さな小さな花が群れて咲いて 香りでアピールし始めると急に愛しくなります。 そして、つぼみが開くに連れて強くなるこの香りのプレゼントから、本格的な秋の到来を思います。
この花の名前を知ったのは、 図案になってからでした。 1987年文化出版局から刊行された 「続花刺繍3 秋冬の花」に掲載された 「庭の秋」の中に、コスモスと鶏頭と この花が入っていて、そういえば、 毎年、庭の一部に紫色の小さな花が 咲いていたと気が付きました。
珍しい花形をしていて、紅色や黄色もありますが、濃い紫と淡い紫、紫に白の組み合わせのものが最もポピュラーと思います。 葉っぱは先のとがった卵型、 丸っこくて愛らしいです。
花の色が似ていることからナツスミレという別名を持ち、和名は「花瓜草(ハナウリグサ)」といいます。
7月くらいから秋にかけて、独特の青い花びらを見せてくれるツユクサ。 漢字では「露草」と書きます。
早朝に咲いて昼にはしぼむ命の短さは 露のよう・・・ということで、露草。 他に、色に由来して「アオバナ」、 丸い苞の形を帽子や蛍に見立てて 「ボウシバナ」とか「蛍草(ホタルグサ)」、 古くは「ツキクサ」とも呼ばれていて、 万葉集などでは「月草(ツキクサ)」として 詠まれています。
夏から秋に鮮やかな緋色で楽しませてくれるサルビア。シソ科で次から次と長く咲くので花壇に最適です。学校の花壇にも多く用いられ、子供の頃から身近な花の一つと思います。