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花綴り(バックナンバー) 2011「1〜2月号」


花綴り2010 5〜6月号
花綴り2010 7〜8月号
花綴り2010 9〜10月号
花綴り2010 11〜12月号
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花綴り2011 5〜6月号
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マーガレット(2011年2月25日)
 

花綴り

 

清楚な感じで可愛らしく、
身近な花の一つであるマーガレット。
白い花びら(舌状花)に
黄色の花芯に見える筒状花が、
いかにも花らしくて、
子供でも描きやすいお花の代表選手ですね。

 比較的扱いが簡単といわれているキク科なのに、繊細で温度管理などをしっかりしてあげないと
 次の年に咲いてくれないので、露地栽培はむかないようです。
  いつどこでだったか思い出せませんが、子供の頃マーガレットがびっしり植えられていた場所に家族で行ったという記憶があります。でも今考えると、きっとその花たちはマーガレットではなく、そっくりだけれど耐寒性に優れているフランス菊だったのではないかと思います。お花だけで見分けるのは難しい気がします。
一重咲きが主流ですが、八重咲き、丁子咲きもあり、ブーケに使われることも多いお花です。
 

花綴り

  花綴り
 

マーガレットの額を展示すると、
皆様、いろいろな思い出があるようで、
作品の前で長々と花談義がなされます。
この作品は、グリーンの布地に一抱えの
マーガレットを描いた作品で、
白が映えて大勢の方に好まれています。
キク科全体に言えますが、
葉っぱの形が上手く刺せると、
生命力のある仕上がりになります。

B−646 『マーガレット』

   白だけではなくピンクや黄色も可愛いですね。
   ミニ額シリーズの「マーガレットのブーケ」「ピンクマーガレットのブーケ」は
   初心者の方でも素敵に出来上がることから、年間を通して人気があります。
  花綴り
Q−65
『マーガレットのブーケ』
    花綴り
Q−65
『ピンクマーガレットのブーケ』
 

シンビジューム(2011年2月18日)
 

お花がびっしりとついていて華やかなシンビジューム。
この鉢植えは1メートルの高さがあり、昨年末に玄関に届けられて以来、つぼみを順々に開き、お客様を迎えてくれています。
比較的扱い易いお花で、お水遣りも頻繁にしなくても良いし、豪華で長持ちなので、私の冬に欠かせないお花の一つになっています。
コサージュや切花などでも頻繁に使われていて、
お好きな方が多いのではないかと思います。
いろいろな色や大きさがあって楽しいですね。

花綴り  
  花綴り  

この作品は、植木良枝1980年に制作されたもので、
花とシューッと伸びた葉が良く特徴を捉えていて、
男性に人気があります。
お教室でも、ご主人様のリクエストで刺す方が多い
図案ナンバーワンです。


N−27 『シンビジューム T』


   同じシンビジュームでも、こちらの2つは女性に人気です。ピンクの方は可愛らしく、
   グリーンのものはスッキリ系で、大きさも飾りやすいです。
   リップの形が上手く刺せると、ナチュラルな感じに仕上がります。
  花綴り
N−34 『シンビジューム U』
  花綴り
N−35 『シンビジューム V』

 英表記は「Cymbidium」でギリシャ語の船の形という意味で、リップの形に由来します。
 シンビデューム、シンビジウム、シンビディウムなど、カタカナにするといろいろな表記があります。
 長く飾れる作品として、シンビジュームはオススメです。


アネモネ(2011年2月11日)
 

今回頂戴したお花は、春を代表する球根植物の1つ、キンポウゲ科でギザギザの切れ込み深い葉っぱが特徴のアネモネです。
アネモネはギリシャ語の風を意味するanemos(アネモス)から来ていて、海外では、「風の花」とか「小さな風のバラ」と呼ばれています。
ギリシャ神話や新約聖書、絵画にも 多く 題材として出てくる馴染み深いお花です。
和名は、「牡丹一華(ボタンイチゲ)」、「花一華(ハナイチゲ)」。

花綴り  

アネモネの花びらのように見えるところは、萼(がく)片で、一重、二重、三重、八重があり、
色は青、紫、赤、白、ピンクなどがあります。
アネモネにはオレンジが無いので似ていてオレンジ色のものは同じキンポウゲ科のラナンキュラス、
逆にラナンキュラスのようで青系だったらアネモネと、花に詳しい友人が教えてくれました。
この二つはよく似ているのでお聞きしたら、アネモネは花弁に見えるところが萼片なので萼がなく、
ラナンキュラスは花びらなので花びらを支える萼があるので、そこで見分けると教えて下さいました。

 

アネモネの図案は、どれも色が華やかで、
お教室で一度は刺してみたい作品トップ10に
入っています。

これは、1979年の銀座の展覧会の時に発表された図案で、以来、ずっと根強い人気です。
花束みたいで和室も洋室も選ばずに飾ることができます。


             N−19 『アネモネ』

花綴り  

 

花綴り

こちらは1989年に描かれた図案で、青味がかったグリーンの布を使用することで、なお一層、花が際立って見えます。
若い女性にファンが多いようです。


L−42 『アネモネ』

 


ハボタン(2011年2月4日)
 40年ほど前の初冬、小学生の頃、伯父から電話があって「これからハボタンを植えに行くから」
 と言われて「ハボタンってな〜に?」と聞いたら「キャベツの親戚みたいなヤツ」・・・
 しばらくして、伯父が車で色付いたキャベツのような株をたくさん運んで来ました。
伯父は一番大きな花壇には既にパンジーが植えられているのを見てかなりがっかりしたようですが、2つめのチューリップの球根を植えていた花壇に、球根の生育を邪魔しないように気をつけながら、キャベツの親戚のようなものを植えてくれました。それが、私が初めてハボタンを認識した時と記憶しています。
花壇に植えるのを手伝いながら「キャベツなの?」と聞くと笑いながら「親戚みたいなものだけど違う名前でね。葉牡丹って言うんだよ。キャベツよりずっと綺麗な色だろう。チューリップが咲くまで、冬の間、花みたいに楽しませてくれるからね」と教えてくれました。
  花綴り  
 

花綴り

年末に頂戴したお正月用のアレンジメントに、松、菊、千両、ガーベラと共にハボタンが入っていて、何となく花壇に咲くイメージが大きかったので、生けるというのが新鮮でした。2月に入っても元気にしていて驚きです。近年、お正月の床飾りを含む切花用の品種が出てきたのだそうです。
アブラナ科アブラナ属。数年前に枯れないので抜く機会を逸して植えっぱなしにしていたら、中央がニョキニョキ伸びてきて、菜の花そっくりのお花が咲きました。余談ですが、キャベツもチンゲンサイも同じような花が咲きます。

 

 

この作品は、刺繍用モヘア糸を使用して
ボタンホールステッチで刺しています。
冬の花壇にピッタリのヒダヒダ葉っぱの
ハボタンの様子が上手く表現できていると
自負しております。



         B−1014 『はぼたん』

花綴り

 

ポピー(2011年1月28日)
 

花綴り

たくさんのポピーの花束を頂きました。
頂戴した時は固いつぼみでしたが、
花瓶に生けて明るい場所に飾ると、
数輪が2〜3時間で咲き始めました。
それから2週間経過しますが、
順番に咲いてお部屋を明るくしてくれます。
華奢なように見えますが、
なかなかどうしてとても元気で丈夫です。

 
  丸いつぼみに長い茎。びっしりと短い毛に覆われています。
  つぼみの時は下向きになっているものが多いのですが、咲いてしまうと上向きになります。 
  つぼみは、まず真ん中から二つに割れて、丸いつぼみを被っていた皮(?)を花びらにつけたまま、どんどん開きます。十分開いてくるとつぼみのカバー(皮)は下に落ちます。 茎は、細いのに硬くて、くねくねしているものは水が上がらないのではないかという心配をよそに、くねくねのまましっかりとつぼみを支え、ほとんど間違いなく咲いてくれます。薄紙のようなクシャクシャっとした花びらが愛らしいですね。   花綴り

  花綴り   花芯は、とてもしっかりしためしべがあって、周りには数え切れないほど多くのおしべが生えています。このおしべ、咲き始めは束のように固まっていますが、数日経つと1本ずつがわかるくらいに1本1本に広がって、花粉が落ち始めます。
この花粉がテーブルなどに落ちると真っ黄色になります。水の取替えなど花瓶を動かす時は、花粉が洋服や床に落ちないように、またテーブルクロスや花瓶敷きなどに落ちたものは、そっとはたき落としてからお洗濯しないといけません。
  お花も命を繋いでいくために切花になってもがんばっているのが健気です。
  できる種は非常に小さいので、小さいもののたとえとして「けしつぶのような」という
  形容が生まれたのがわかりますね。
 



けし、ひなげし、おにげしなどを総称して
ポピーとしていて、他に虞美人草という
別名もあります。
怪しい薬ができるものとは違いますので、
安心して色とりどりのポピーを飾ってみて
下さいね。




         B−652 『罌粟づくし』

花綴り

 

カラー (2011年1月21日)
黄色いカラーとピンクの薔薇、カーネーション、百合の花束を頂戴しました。
カラーというと、ウェディング・ブーケなどに頻繁に使われるからか、
やはり一番に白を思い浮かべるので、黄色いカラーは思いがけず、新鮮な印象です。
 

花屋さんではよく見かけるカラーですが、
実際に植えられているのを初めて見たのは
10年ほど前の夏でした。
遠くから見つけた時、
「水芭蕉の茎ってこんなに長くないよね、
えっ、これってカラー!?」
植物ですから、地面に生えていて当然なのですが、
水辺に咲いていて、少々驚いた記憶があります。
本来は湿地を好む花のようですが、
最近は畑地性の種類も多く出回っていて、
鉢植えなども可愛いですね。

花綴り

 
 

花綴り

 

カラーの特徴は、真っ直ぐに伸びる茎と、
花のように見える葉が変化した苞で、
お花は苞に包まれた芯のようなところ(肉穂花序)です。
サトイモ科で、和名は「オランダカイウ」。

 

白が映えるグリーンの布地を使用し、
ホワイトカラーとキンセンカ、カスミソウを
壺に生けたこの図案は、
大胆でカッコいい作品だと思います。
出来上がりが比較的大きいサイズなので、
25番糸を6本どりで刺すのがお薦めです。



            N−4 『茶色の壺』

花綴り

 

啓翁桜 (けいおうざくら) (2011年1月14日)
  暮れに硬い硬い小さなつぼみがついた枝がたくさん
入ったボックスを頂戴しました。啓翁桜です。
啓翁桜はここ最近、お正月用として多く見かけるようになった、冬を彩る可愛い桜です。
自然ですとやはり3月下旬ぐらいに咲くそうですが、
促成栽培によって冬期に開花するのです。
99年の冬に初めて頂戴して知り、
それ以来すっかりファンです。
染井吉野より小振りで、
花びらの外側が縁取りされているように濃くなっていて、
内側は本当に淡い白っぽいピンクです。
とても心地好い香りもします。
花綴り

花綴り

 
 

花綴り

 

枝の時は、咲くのかしらと心配になるほど硬そうな茶色い
つぼみですが、大きな壺に生けると驚くほど水を吸い上げ、
日に日に膨らんでいきます。
ある程度膨らむと、一つのつぼみが3つに割れてきて、
それぞれの頭にピンク色が見えてきます。
ピンク色が見えてくると咲くまで後ちょっと。
花茎が十分伸びてくると先に花が開きます。

 日にちか進むに連れて、茶色のつぼみの数も次々増えて、それがそれぞれ3倍になるのですから、
 到着した時からは想像できないほどの花の量になります。
 

かなり花が咲くと、新しい芽を出してきます。
葉っぱも出てきます。
伐られて箱詰めされて
車に乗って運ばれてきたにもかかわらず、
元気に咲いて葉っぱも出てくる・・・
その生命力に感動します。


                『啓翁桜 U』

花綴り

 
 

花綴り

生ける花瓶や壷は、クリスタルのように
光を通すものではなく、
光を通さない土物が良いと思います。
そうすると、枝の根元を暗くしておくと、
小さなひげのような根っこが生えてきます。
そうすれば挿し木もできます。
今年は、頑張ってみようと思っています。

『啓翁桜 W』

 
    『啓翁桜 U』は、午前のデッサンから生まれた作品で、
    『啓翁桜 W』は、午後のデッサンから描かれた作品です。
    画面上でおわかり頂けるかどうかわかりませんが、午前の方が花色が淡く、
    午後になると色が濃くなる印象です。

早春を彩る葉と実(2011年1月7日)
  花綴り

新しい年を迎える時に飾る緑の葉と紅い実。

緑はなんと言っても「松」が代表格ですね。
冬の間も緑の葉を茂らせ、瑞祥の木として
古来より大切にされています。

 
 

紅い実は、南天、千両、万両が良く使われます。

南天は、難を転ずるにかけておめでたい吉祥の木として、また魔除け厄除けの縁起ものとして愛されています。
ただ、お茶席には向かないのでご注意下さいね。

花綴り
千両、万両は、緑の葉と紅い実をつけてコントラストが美しく、
その名前が縁起良いのでお飾りに用いられます。
千両は、葉の上にややオレンジがかった実を付け、万両は、紅い実を葉の下に付けます。
どちらもあまり日当たりが良いと実がなりにくいようで、自宅の万両も玄関と裏玄関の白梅の木の下にひっそり生えています。
例年はその中からお正月用に少し伐って飾りますが、今年はプレゼントして頂いたお正月花に千両が入っていたので、伐らずに済んで、喜んでいるようです。
  花綴り

 

花綴り   花綴り
 

花綴り

千両はセンリョウ科、
万両、百両(カラタチバナ)、
十両(ヤブコウジ)はヤブコウジ科で、
一両(アリドオシ)はアカネ科。

万両、千両、百両、十両、一両は、
その実がつく量に応じて付けられたと
言われています。


『冬来りなば』 (部分)